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【トラブルから学ぶ】車で国内旅行に行く前に、必ず知っておいて欲しいこと

よく、耳にしたことはあったんです。

これは、気をつけなさい、と。

言葉にすると、簡単なこと。

でも、おそらく、多くの人は

「あ、そうなんだぁ」

と、流してしまうような言葉。

それは、

 

「内陸部では、早めの給油をしましょう」

 

…きっと、この言葉を思い出す時

あなたの車は、止まっているんです。

炎天下の砂漠の真ん中で…

 

テキサスの午後

fueltrouble1

晴れた日の午後、

炎天下のテキサス。

まっすぐ伸びる一本道は

遠く蜃気楼にぼやけ、

空へと続いていた。

飽き飽きとするほど無変化だが

何かワクワクさせる。

2006年製の真っ赤なジープは

順調にロサンゼルスから

1000マイル以上の距離を走っていた。

アメリカではひとたび郊外に出ると、

ナビに使用している携帯電話も

圏外となり、

申し訳なさげもなく

おおよその位置を示すのみとなる。

 

その時、目に入った看板が、そう、

 

「ガス・ステーション 15マイル」

 

車のガスメーターに目をやると

残りは1/4くらい。

それほど燃費のよい車ではないが

満タンで350マイル程度は頑張ってくれる。

 

一瞬、間をおく。

でも、答えはすぐに、出る。

ここで給油は、しない。

次くらいで、しよう。

長距離運転をしていると

できるだけ給油を少なくして

いっぺんに距離を進んでしまいたくなるのは

私だけじゃないだろう。

何というわけでもなく、旅を続けた。

 

…みなさん、この後の話はまぁ、予想できるでしょう。

その時は、予想できなかったのです。

 

グーグルマップよ、応答せよ

その後進むことさらに数マイル。

ガスの残りが1/4を切ってきたにもかかわらず

一向に看板が出てこないため

ナビに使用しているグーグルマップで

「gas station」

と検索を開始。

先ほどもお話しした通り

ほぼ圏外の状態。

読み込み中の画面では

アイコンがくるくる回り続け、

なかなか検索結果が出ないまま

時間が経過していきます。

 

やっと検索結果。

最寄りのガソリンスタンドまで

30マイル以上。

残り走行可能距離は?

やっと心配になってきて

車内の小さな液晶画面を切り替えてみると

残り走行可能距離、30マイル少々。

 

頭の中ではエンストの場合

どうしたらいいのか、

AAAには加入しているが

いくらかかるのか、

何時間待つことになるのか、

様々な心配がぐるぐると回ります。

 

時速60マイルくらいを保ち

とりあえず気持ちばかりエアコンを切り

暑くなる車内で

祈るような気持ちで

追い越し車線をスイスイ走り抜いていく

車たちを見送ります。

 

残り走行可能距離が0になった直後

目的のEXITが目に入り、

心からのガッツポーズ。

やったぜ!!!

アクセルから足を外し

惰性で進むようにして滑り込みました。

 

目に入ってきたのは

fueltrouble2

映画のワンシーンに出てきそうなほど。

閑散としたガソリンスタンド。

ゾンビ系の映画ですね、イメージは。

絵に描いたような

砂埃が左から右へと吹きぬけます。

閉鎖された店内を探れば

きっと2、3匹出てきたと思います。

 

敷地の隣にあるバー(?)をノックし

お客の居ない店内の

カウンターに立つおばさんに聞いてみる。

「隣のスタンド、閉まってるよね…?」

「そうね。しばらく前に、ね」

「一番近いガソリンスタンドはどこ?」

「ここから10マイルくらいの町に行けば、あるわよ!」

「…ありがとう…」

 

仕方なく車に乗り込み

エンジンをかけ

諦め半分で走り出し

隣の町を目指しました。

 

感じのいいガソリンスタンド

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辿りついたガソリンスタンドは

給油機が二台の

小さなスタンド。

隣で給油しようと

がちゃがちゃがちゃがちゃと

何やら不審な動きをしているおじいさん。

何かこちらに話しかけてきますが

残る歯の少ない口から発せられるセリフは

訛りも強く聞き取れません。

 

併設する店内に入ると

レストランもあり、とてもいい雰囲気。

レジで50ドル分のガスを買い、車に戻る。

 

隣のおじいちゃんはまだ、

がちゃがちゃがちゃがちゃ。

その後のセリフは、聞き取れた。

「出ねぇよこのやろう」

 

…その後出てきた店員には

ガスがエンプティだと伝えられました。

さっきのコーヒーは、まけとくよ、とも。

いえ、今欲しいのは、コーヒーじゃなく、ガスなんです。

 

こんな刺激が欲しかった!

絶望的な気持ちでエンジンをかけ

走り出したとき

口から出た独り言は、

「こんなハラハラドキドキした旅を求めてたんだよ!」

 

…不安な時ほど、プラス思考!

 

言葉にすれば、良いことが起こるんです。

しばらく行った角を曲がったところにあった

スタンドは、どこよりも安く

なんとか給油をすることができました。

 

失敗から学ぶ、旅の心得

その後の旅は

早めの給油を心がけ、

半分ルールというものを定め、

半分を切った時点で

どれだけ次のスタンドが近かろうと

給油をするようにしました。

 

これを読んでも、あなたにはきっと他人事でしょう。

でも、気付いた時には

あなたのガソリンは

次のガソリンスタンドまで持たないのです。

 

今回私は、運良く乗り越えられましたが、

 

「半分ルール」

 

内陸部では、是非実践してみてください。

 

ちなみに内陸のガスの値段は、ロサンゼルスの2/3程度!

fueltrouble4

この頃ロサンゼルスでの

ガソリンの値段は

1ガロンおよそ$3.500程度。

1ガロンとは、約3.8リットル。

日本でレギュラーが140円程度の時期ですから

破格の値段ですよね。

さすが車天国。

ケチらず、どんどん給油をしていきましょう!

 

…早め、早めにね!

 

トラブル, 国内旅行, 観光



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